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オーバーヒート

オーバーヒートとはその名の通り加熱しすぎている状態の事です。
エンジンが過熱しすぎている状態でエンジンにとって非常に悪い状態です。
最悪の場合エンジンが壊れることもあるトラブルです。


<オーバーヒートの原因>

”冷却水不足” ”冷却水劣化”
が主です。

エンジン内部では動力を生み出すために燃料の爆発を起こしています。そのためエンジン自体が高温にさらされてしまうわけですが、その熱を冷却するのが冷却水です。冷却水はエンジンの金属部内部の小さい穴の中を循環しており、ラジエターという装置に戻って熱を放出します。

冷却水は常に高温にさらされるため劣化もしやすく、また沸騰しないように沸点も高くなる成分が含まれています。

劣化していたり量が少なくなると本来の冷却水の働きができなくなり、オーバーヒートに直結してしまいます。

またオーバーヒートをしている状態では、熱によりエンジン自体が変形したりエンジン内部が大きな損傷を受けたりと悪影響を及ぼします。そのためエンジンが故障しその場合修理代はうん十万するほどになってしまいます。


<オーバーヒートを未然に防ぐために>

日頃からの冷却水の点検、2〜3年に1回冷却水の交換
が必要です。

またふだんから水温計も意識してみておきましょう。メーターの針がHのほうになり気味になる場合、オーバーヒートになりやすい状態ととらえて対処をした方がいいです。

普段から水温計のチェックを心がけ、オーバーヒートする前に未然に防げば被害は少なくて済みます。

スタンドでも気軽に冷却水交換をお願いできますから給油ついでにしてもらうとかもいいでしょう。


<オーバーヒートの症状>

下記のような症状を知っておくのもオーバーヒート予防になります。

・ボンネットの前から白い煙りが出る
どこかで冷却水漏れがあり、冷却水が沸騰してる状態で非常に危険です。

・急に信号待ちなどのアイドリング時にエンジンが不安定になりエンストしてしまう
オーバーヒートになっている可能性があります。水温計でチェックしましょう。

・ヒーターが利かなくなった
冷却水が全く無い可能性があります。

注意
エンジンはオーバーヒートしていても、冷却水が無ければ水温計は低いままになってしまいます。そのためオーバーヒートしていないと勘違いします。おかしいと思ったら、すぐに冷却水の点検をましょうい。


水漏れはエンジンルームを見ればわかります。
ラジエターとつながっているゴムホースなどに水が不自然に
確認できればそれは漏れている可能性があります。

また時には車内のダッシュボード下あたりに漏れる場合もあります。


<オーバーヒート対処>

すぐにエンジンを切る

もし白い水蒸気が出ていれば漏れている。
やけどの危険があるのでボンネットは開けない

・・基本的には専門業者に助けを求める(レッカーなど)
             
・・どうしても走らなければならないとき

明らかに冷却水がないためにオーバーヒートした場合はエンジンを止めてエンジンが冷えるまでは待ち冷えたのを水温計やらで確認したのち、普通の水を補充します。またラジエターに水をかけたりするのもいいでしょう。水は直接ラジエターキャップをはずしてラジエター本体に補充します。

注意
エンジンが冷えるまでは絶対キャップを開けてはだめです。圧力がかかってますから、沸騰した高温の水が飛び出し大やけどします。

また高温の水に冷たい水を急に入れれば水蒸気爆発も起こりえます。
確実に冷えたのを確認してからキャップをあけ補充します。
(水漏れ以外にも異常がある場合は走行は厳禁です。)
 
補充したとしてもこれはあくまで応急処置です。
必ず専門のお店やらに見てもらう必要があります。

熱による損傷の可能性があるからです。   

以外に意識的には脇役っぽい冷却水ですが
いろんな面で非常に重要です。
ふだんからの点検を心がけましょう。
   


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