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<エンジンブレーキ>

たとえば長い急な下り坂で運転しているのなら車は重力でどんどん前へ進んでいってしまいますが、その時あなたならどうしますか?
坂が終わるまでブレーキを踏み続けるでしょうか?

恐らくそんな使い方をしょっちゅうしていたら、いつかはブレーキが利かなくなって命の危険につながる事故がおきます。

エンジンブレーキというのは、足で踏むブレーキではなくエンジンの回転を利用したブレーキです。ギアをダウンすることで回転が抑制され制動力が働きます。それがエンジンブレーキです。装置的なものではなくギアによって自然に働く制動力の事です。

エンジンブレーキは様々な場面で使い、大変重要です。それはブレーキだけでは限界があるからです。ブレーキというのは、摩擦で回転を止めています。大きな力をかける程大きな摩擦熱を発し、その熱でブレーキの効きが悪くなります。

最初にも言いましたが坂道などがいい例です。そのブレーキが利かなくなる現象を1つはペーパーロック現象、もう1つはフェード現象といいますが、それらを防ぐためにもエンジンブレーキの力を借りて減速することがとても重要なのです。またたとえば高速道路の出口にでるときにも、減速車線でもエンジンブレーキを使います。これは教習所の高速教習の時にも教わる(教わった)と思いますが高速から急に減速する時も同じことが言えます。
エンジンブレーキの事をちゃんと知って、的確に使えるようにならなければいけません。



<エンジンブレーキの仕組み>

エンジンブレーキはエンジンの回転を利用して制動するのですがどういう仕組みなのか説明します。

そもそもエンジンブレーキは、トランスミッションのギアの大きさの違いによって制動力が生まれます。ギアは1速が1番大きいギアで力が強い、が回転数は少ない・・・5速は1番小さいギアで力が弱い、が回転は速い。という風になっているわけです。

1速に近くなるにつれて回転が少なくなっていきます。つまり今のギアから一つギアを下げれば回転が強制的に抑えられるということで、それによって制動力が働くことになります。

(”車はこう動く”でもお伝えしてますが、エンジンの回転はトランスミッションにギアのかみ合わせで伝わります。)
たとえばエンジン側のギアが1分間に1000回転してると、そのギアに1分間に1000回転できる4速がつながっている状態から、700回転くらいしか回転できない大きな3速に変えたらどうなるでしょうか。
(ちなみにエンジン側のギアというのは、最高5速車の場合、たいてい
4速のギアと同じ大きさです。)

強制的に回転が抑制され、逆に大きなギアな分1周するのに時間がかかりますから力が大きくなります。それで制動力が生まれます。この仕組みをエンジンブレーキは利用しています。









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